自然の探検 Archives - TRICOLAGE https://tricolage.com/ja/magazine/category/nature-exploration/ Japan Sustainable Travel Tue, 04 Nov 2025 06:47:42 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=7.0 https://tricolage.com/wpdata/wp-content/uploads/2025/08/favicon-150x150.png 自然の探検 Archives - TRICOLAGE https://tricolage.com/ja/magazine/category/nature-exploration/ 32 32 心を動かすアドベンチャートラベル:北海道弟子屈 https://tricolage.com/ja/magazine/adventures-that-stir-the-soul-exploring-teshikaga-hokkaido/ Mon, 03 Feb 2025 06:17:00 +0000 https://tricolage.com/magazine/adventures-that-stir-the-soul-exploring-teshikaga-hokkaido/ 北海道・弟子屈地域で、息をのむような自然美と心揺さぶる冒険を体験する

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忙しい日常から離れて、自分の心をリセットする旅をしたいと思ったことはありませんか?

そんなときに訪れてほしいのが、北海道東部に位置する弟子屈町。ここには、目を奪うような大自然の絶景と、そこに根付く文化や歴史、そして地元の人々の地域に対する想いが詰まっています。

Panoramic view of Lake Kussharo in Teshikaga, Hokkaido, featuring a forested island surrounded by calm blue waters with rolling hills in the foreground and dramatic clouds overhead.

日本最大級のカルデラ湖「屈斜路湖」、透明度の高さで知られる「摩周湖」、そして活火山「アトサヌプリ」。これらの自然が織りなす風景は、まるで地球そのものの息吹を感じさせるものです。私は今回、弟子屈での旅を通じて日々の喧騒を忘れ、心が澄み渡るような体験をしてきました。

弟子屈町はどんなところ

弟子屈町は、北海道の阿寒摩周国立公園に位置し、その65%が自然保護区域に指定されています。この地の象徴ともいえるのが、火山活動によって形成された屈斜路カルデラ。その中心には湖があり、周囲には阿寒火山群がそびえています。このエリアはアイヌの人々が古くから暮らしてきた地であり、アトサヌプリ(アイヌ語で「裸の山」)など、地名にもその文化が色濃く残っています。

また、弟子屈は単なる観光地ではなく、地域の自然を守りながら観光と共存する仕組みを模索し続けています。その一環として、2023年にはGreen Destinations Top 100に選ばれ、世界的にも評価される地域となりました。

旅の始まり、広がる大自然

釧路空港から車で約2時間。最初に訪れたのは、屈斜路湖を一望できる丘の上。地元でサステナビリティコーディネーターとして活躍する木名瀬さんが淹れたてのコーヒーとともにお出迎えしてくれました。

「ここが旅の始まりですー」

静かな湖面、透き通る青。そしてその向こうには、富士山を思わせる山がそびえ、日本の他のどんな場所でも見たことのない景色が広がります。

Rocky volcanic mountain with steam vents rising from its slopes, surrounded by low vegetation and autumn foliage under a dramatic cloudy sky in Teshikaga, Hokkaido.

まず訪れたのは、「つつじヶ原自然探勝路」。ローカルガイドが植物を指さしながら、「このハイマツ、普通なら標高1,000m級の山でしか見られないんですよ」と説明してくれます。

Hiker with backpack and camera walking through sunlit forest trail in Teshikaga, Hokkaido, with golden autumn foliage illuminated by rays of light.

ここはアトサヌプリの影響で低い場所でも育つのだそう。訪れた10月頃には、「ハナゴケ」という植物が綺麗に花開いていましたが、6月にはイソツツジで辺り一面が絨毯のように白い花を咲かせます。

Orange and white lichens covering dark volcanic rocks in Teshikaga, Hokkaido, creating a vibrant natural mosaic pattern typical of the region's geothermal landscape.

森を抜けると視界が一気に開け、遠くには噴煙を上げるアトサヌプリの姿が。山肌がむき出しの部分と緑の植物が茂る部分。そのコントラストが印象的で、自然の力強さを肌で感じました。

Rugged volcanic rock formations frame a panoramic view of autumn-colored forests and distant mountain ranges in Teshikaga, Hokkaido, under a dramatic cloudy sky.

アトサヌプリに近づくと、自然のものとは思えない鮮やかな黄色の美しい針状の結晶が見えます。これは、あたり一面に多くある噴気孔とともに「特定自然観光資源」に指定され、保護対象の資源となっています。かつて硫黄採掘で栄えたこの山は、今ではそのダイナミックな自然美を残し、地域に守られる貴重な資源となっています。

Bright yellow sulfur deposits surrounded by gray volcanic rocks and steam rising from geothermal vents in Teshikaga, Hokkaido.

アトサヌプリトレッキング

翌日清々しい朝を迎え、今回の弟子屈での旅のハイライトであるアトサヌプリトレッキングツアーへ。昨日麓まで歩いたアトサヌプリに足を踏み入れる高揚感と、少しの緊張感を胸に、今日のガイドである由紀子さんと合流しました。

Visitors walking through a volcanic geothermal landscape with sulfurous steam vents rising from rocky hills in Teshikaga, Hokkaido.

アトサヌプリのトレッキングツアーは、環境保全と観光振興を両立させる取り組みの一環として、てしかがえこまち推進協議会が計画・運営しています。環境への影響を最小限に抑え、安全対策をしっかりした上で質の高いトレッキング体験を提供できるよう「認定ガイド制度」を設け、この認定ガイドによるツアーのみが、アトサヌプリの特別エリアに入ることを許可されています。

いよいよトレッキングスタート。かつて鉱山として栄え、多くの労働者が集まっていた歴史と未だ残る痕跡ー、認定ガイドである由紀子さんに案内してもらいながら、森の中に入っていきます。

Volcanic geothermal landscape in Teshikaga, Hokkaido, with steam vents rising from white sulfur deposits on a rocky hillside dotted with weathered wooden posts.

歩みを進めていくと、次第に岩肌の風景が荒々しさを増し、黄色に彩られた噴気孔から水蒸気が立ち上がる様子が広がります。少し近づくと、温泉が激しく沸騰している箇所がいくつもあり、まるで地球が息をしているかのようです。

少し息が切れてきた頃、山頂(人が歩ける最も高い地点)に到着しました。休憩をとりながら、由紀子さんはこう話します。

「1990年初頭までは、観光ブームでこの地は大変賑わっていました。しかし訪問者の減少とともに地域経済は停滞し、廃屋や環境悪化といった課題に直面し始めたのですー」

しかし、地域の人々は、かつての姿に戻りたいとは思いませんでした。守りたい地域の資源がある。訪れる人にとって自然や地域文化の本質に触れる体験を提供し、資源を守りながら経済循環を生み出せる観光を目指すー その一環で、このアトサヌプリツアーは開発されたのです。ツアー参加費の一部も環境保全や登山道の整備に充当されます。

ただ自然を楽しむだけの体験ではない、訪れることで地域に還元し、持続可能な観光の未来を支える一歩を踏み出せる旅行体験。旅行者としての責任と、地域が提供する価値ある仕組みを実感できるこのツアーは、まさに人と自然が共生するモデルケースだと感じました。

「さぁ、降りましょうか」

由紀子さんのかけ声で、麓へ続く道を進み始めました。

その先には、昨日歩いたつつじヶ原自然探勝路、さらには屈斜路湖の湖面が見えます。改めて、大自然の中に自分が立っていることを実感しながら、ベースへ下っていきました。

釧路川カナディアンカヌーと美食

3日間の旅で最もエキサイティングだった瞬間といえば、釧路川でのカヌー体験でした。地元の自然に惚れ込んで移住したローカルガイドの案内で、ゆったりと川を進んでいきます。川の穏やかな流れに身を委ね、途中では温かなティータイムで一息。澄んだ水に羽をつけて休む鳥や、草木の後ろに動物の気配を感じながら、終盤を迎えます。するとゴール手前に出現した急流に全員が大興奮。ジェットコースターのような一瞬の冒険を全力で楽しみ、釧路川カヌー体験を終えました。

Two people canoeing on a misty lake in Teshikaga, Hokkaido, wearing colorful rain gear and life jackets with forested mountains in the background.

旅の締めくくりは、空港へ向かう途中に立ち寄ったログハウスのオーベルジュSoRa。ここでは、釧路や網走でその日仕入れた鮮魚や、北海道産和牛など、北の旬の味覚を惜しみなく使った創作料理が楽しめます。

Artfully plated Japanese appetizer on blue ceramic dish featuring crispy crackers topped with pickled vegetables and colorful julienned garnish including carrot and daikon radish, accented with yellow sauce swirl.

広大な芝生の庭が広がるレストランで、料理人が腕をふるった一皿一皿に舌鼓。窓の外には自然の豊かさが広がり、視覚と味覚の両方で北海道を堪能できる特別な時間でした。

このレストランには宿泊も可能なゲストルームがあり、ゆったりとした滞在を求める人々に人気が高い場所です。

温泉と宿泊施設

オーベルジュSoRaの他にも、弟子屈にはユニークで素敵な宿泊施設がたくさんあります。

私が今回宿泊したのは、日本でも珍しい強酸性の泉質を持つ川湯温泉にあるお宿欣喜湯 別邸 忍冬。心も体もリラックスできる温泉で、館内にはラウンジがあり、一人でも家族でもゆっくり過ごすことができます。和牛の「硫黄山焼き」などこの土地ならではの日本料理を個室で楽しむことができるのも、この宿の魅力です。

Cozy modern lounge in Teshikaga, Hokkaido featuring tan leather armchairs, stacked firewood, wooden shelving, and floor-to-ceiling windows overlooking a night forest.

WAKKANUPURIは1日1組限定の宿。部屋の大きな窓からは、屈斜路湖の美しい景色を独り占めすることができます。宿の横にある砂浜からはカヌーで湖に出ることもでき、弟子屈の自然をプライベートに楽しめます。お食事はプライベートのリビングダイニング棟で、その日の最高の食材を使った日本料理が提供されます。静かに弟子屈の贅沢な時を過ごしたい人にピッタリの宿です。

Modern Japanese hotel room with two beds and panoramic windows overlooking Lake Kussharo and forested mountains in Teshikaga, Hokkaido.

1日1組限定のスモールホテルで、森を眺めながらゆったりとした時間を楽しめるのは屈斜路湖温泉ホテル。何よりここはサウナ好きが一度は訪れたい屈斜路サウナ倶楽部に併設されており、宿泊ゲストは夜から朝の時間にかけて、好きなだけサウナを利用することができます。日中はサウナ施設としても利用できるので、宿泊をしなくても楽しめるのが人気の理由の一つです。

Rustic wooden outdoor hot spring bath with crystal-clear teal water overlooking a serene birch forest in Teshikaga, Hokkaido.

旅の終わりに

弟子屈で過ごした3日間は、私にとって心のリセットだけでなく、新しい視点を得る旅となりました。大自然の営みや地域文化の奥深さ、そして何より、地元の方々が地域を愛し、守り続けている姿勢に心を打たれました。

日々の喧騒を離れて自分を見つめ直したいと思うなら、弟子屈はぴったりの場所です。新しい自分に出会える旅が、きっとあなたを待っています。北海道には他にも、世界自然遺産の知床、パウダースノーのニセコ、ラベンダーの富良野など、魅力的な場所がたくさんあります。Tricolageと一緒に、人とは違う少し違う旅をしてみませんか?

Two hands holding soft-serve ice cream cups with purple, white, and matcha green flavors against a backdrop of farm greenhouses and mountains in Teshikaga, Hokkaido on an overcast day.

気になった方は是非Tricolageにご連絡ください!

私たちトラベルチームが、あなただけの大切な旅を一緒に創り上げます。

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九州の自然を楽しみながら保全するネイチャーツアー https://tricolage.com/ja/magazine/nature-tours-to-enjoy-and-conserve-kyushus-natural-beauty/ Thu, 17 Oct 2024 02:47:00 +0000 https://tricolage.com/magazine/nature-tours-to-enjoy-and-conserve-kyushus-natural-beauty/ 意義ある自然体験とサステナブルな取り組みを通して、九州の豊かな自然を楽しみながら守る

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旅先で見た絶景を自分の子供や孫にも見せたいと思ったことはありませんか?

残念ながら我々が見ているこの景色は、100年後には変わっている可能性もあります。地域の豊かな自然を旅を楽しみながら守り後世へ残していけたら素晴らしいと思いませんか?

Rolling green hills and volcanic mountains under a cloudy sky in Kyushu, with lush grasslands in the foreground
阿蘇の千年草原

豊かな地域資源は観光にも活かされており、各地でユニークな体験を楽しむことができます。きちんと保全された自然があるからこそ、旅行者はその景色や食材を味わうことができ、次の世代も変わらず同じ自然も楽しむことができるのです。

サステナブルツーリズムに環境要素は欠かせないもので、自然も保全しつつ観光資源として活用する「保護と利用」の概念は日本の国立公園などでも提言されています。

今回は、九州の大分県と熊本県にて、国立公園を含む大きな草原や火山、地熱をエネルギーにした温泉など、地域において大切な自然の恵みを体感してきました。

別府の温泉エネルギーと共に暮らす

大分県別府市は温泉地として有名で、千年以上前は危険すぎて近寄ることができない場所であったため「地獄」と呼ばれています。

今は海地獄やかまど地獄など、7つの地獄温泉をめぐることができます。

Turquoise hot spring pool with dramatic volcanic steam plumes rising from rocky geothermal vents, surrounded by lush green forest in Kyushu, Japan.
海地獄

別府温泉の特徴は温泉の量と質です。

温泉量は、(環境省が2019年度に行った調査によると)大分県は源泉総数と湧出量ともに全国1位で、特に別府市は県内トップの温泉量です。

別府内の泉質は、7種類もあり、特に明礬温泉〜鉄輪温泉の順に入ると、美肌効果がとても高くなります。

温泉の入るスタイルも、薬草の上に横たわる蒸し湯や、砂の上に横たわる砂湯など、様々な楽しみ方があります。

豊富な泉質と湯量、入浴スタイルにより、長期で滞在し体を癒す「湯治」をしにくる人も多いです。

Traditional Japanese wooden structures with steep tiled roofs nestled against a lush green mountainside in Kyushu, featuring rustic timber architecture surrounded by dense forest vegetation.
明礬温泉

一面に広がる温泉の煙は街自体が温泉のようです。

温泉の熱は、地元住民の生活に欠かせないエネルギーでもあり、電力発電など地元住民の生活の中でも活用されています。

大分県には、国内最大規模の地熱発電所が集結しており、地熱による発電電力量は全国の4割ほどで日本一です。地熱発電をはじめとした再生可能エネルギーの自給率は、大分県は再生可能エネルギー自給率28.1%と日本一です。

温泉の熱から再生可能エネルギーは作られますが、温泉の熱を電子レンジ代わりに調理に使ったりなど普段の生活でも使われています。

Traditional Japanese bamboo steamer basket filled with assorted steamed seafood including scallops, shrimp, corn on the cob, and various mushrooms, showcasing local Kyushu cuisine.
地獄蒸し料理

そんな温泉エネルギーを使って調理した食事を体験しましょう。


今回は大黒屋という旅館兼食堂で、温泉の熱で調理された「地獄蒸し」をいただきました。

温泉の熱から出る90度の煙で野菜や肉魚を約6分で調理します。迫力のある釜戸に自分で食材を持っていき調理します。

温泉の熱で蒸しあがった食材は、温泉のミネラル豊富で塩味もあって美味しいです。

お店の周りで食材を購入した持ち込み食材を調理していただくこともできるので、自分が好きな食材を選ぶことができます。

温泉地での自然のエネルギーを使ったサステナブルな食事体験を通じて、別府を5感で味わってみましょう。

サステナブルな素材 ”竹”で作る伝統工芸品

大分県は竹の栽培が盛んで、竹細工は、古くから天皇への贈り物や温泉湯治客へのお土産として全国に広まっていきました。

Traditional Japanese bamboo basketwork showcasing intricate woven patterns with a decorative flower-like design at the center

別府竹細工は100年以上前から続く経済産業大臣認定の伝統的工芸品で、伝統的技法による竹細工は芸術作品としても様々な場所に展示されています。

別府市竹細工伝統産業会館では作品の展示や商品の販売、ワークショップも行っています。竹細工の作品はどれも美しく、特に人間国宝の方の作品は一級品でした。

人間国宝の竹工芸家は、1967年に初めて認定された生野祥雲斎と今年2024年に認定された九重町の竹工芸家・岐部笙芳がいます。

Traditional Japanese bamboo charcoal basket with woven herringbone pattern displayed on an orange platform in a museum exhibition
Bamboo arts by Shōunsai Shōno

竹はサステナブルな素材としてプラスチックの代わりに日用品として代用されることも多く、カトラリーや歯ブラシ、お弁当箱など、丈夫な素材なので、長く使うことができます。

ショップには竹の日用品以外にも竹細工のアクセサリーもあり、ファッションアイテムとして取り入れるのもお洒落ですね。

竹の伐採とワークショップのツアーや竹細工を作る個人アトリエへの訪問もあり、様々な方法で伝統工芸品に触れることができます。

サステナブルな要素が沢山詰まった大分別府でのリラックスする滞在をお楽しみください。

熊本阿蘇のサステナブルな1000年の草原

阿蘇地域は熊本県の東部、⼤分県・宮崎県との県境近くに位置しており、「阿蘇くじゅう国⽴公園」の中にあります。

阿蘇山は現在も活動している活火山です。

Active volcanic crater in Kyushu with steam and sulfurous gas rising from rocky slopes and a turquoise acidic lake at the bottom.
阿蘇山の火口

阿蘇山の麓に広がる草原は、約1万3千年前、縄文時代から存在したと言われており、人と自然が手をとり合い草原を育んで来ました。

日本の気候では自然の力だけでは草原は維持できず森林になってしまうので、人が適度に手を加えることで自然のバランスを保ってきました。

草原のメリットは、土砂災害の被害を緩和する、水源涵養機能(雨水の蓄えと排出)が優れている、生態系多様性、炭素を地中に貯める、など様々です。

今回は、アドベンチャーサイクル阿蘇山草原ライドを通じて、人と自然の協働によって生まれた阿蘇の草原を体感してきました。

阿蘇の草原を守るには、草原を定期的に減らして新しい草を生やす必要があり、そのために放牧、採草、野焼きなどが行われてきています。

草原に放牧された「あか牛」が食べる採草が行われていましたが、今では牛は300頭に減ってしまいました。

あか牛は脂身より赤身が多く食べやすく、100グラム食べることで1畳の草分を消費したことに相当します。

Brown cattle grazing on a grassy hillside with Mount Aso volcano rising in the background under a blue sky in Kyushu, Japan.
あか牛

野焼きとは、縄文時代から続く草原を守る上で大切な方法で、1年に1回人の手で草原を焼きます。実際に野焼きを行うガイドさんに話を聞きました。

野焼きは、新しい草原の再生と植物や昆虫の絶滅危惧種の保護にもなり、アマゾンの野焼きとは異なり、広範囲で1センチ体感3秒ほどのため生態系への悪影響は少ないそうです。

焼く際に排出された二酸化炭素は炭素を含む灰になり草に吸収されます。再生された草原は熊本が排出する二酸化炭素の二倍分を吸収しています。

草原を焼く作業は、危険な上に焼かない部分との境目を刈る作業も大変なので、人手不足で野焼きする面積が減っており、過去100年で草原面積は半分以下になってしまいました。

Two cyclists riding through expansive green grasslands with Mount Aso volcano rising in the background under a partly cloudy sky in Kyushu, Japan.
e-bikeの草原ライド

綺麗な景色を実際に見て、その問題を知ると何か自分もしたいという気持ちになりました。実は、このツアー参加費の一部は環境保全の活動にあてられるので、阿蘇の自然を楽しみながら守ることができます。

冬には実際に野焼きをすることで阿蘇の活動をサポートできるツアーもあるので、季節に応じてどちらも楽しみながら守ることができます。

実際に参加して、阿蘇の生態系や草原の野焼きなどについて学ぶことができ、守られた豊かな草原を自転車で駆け抜ける体験は今年1番の思い出となりました。

あなたも阿蘇の景色を見た時、この景色を後世に残したいと思うはずです。

一緒に楽しみながら自然を守るツアーへ参加しませんか?

Tricolageではこのような環境保全と観光を両立させた特別な旅をお届けすることができます。是非、私たちと一緒にまだ経験したことのない旅へ出かけませんか?

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日本の山々の魅力:火山、文化、そして山小屋 https://tricolage.com/ja/magazine/the-charm-of-japans-mountains-volcanoes-culture-and-mountain-huts/ Mon, 12 Feb 2024 02:57:00 +0000 https://tricolage.com/magazine/the-charm-of-japans-mountains-volcanoes-culture-and-mountain-huts/ 古代文化と山小屋のユニークな魅力が融合する、日本の火山を訪ねて

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火山大国、日本。山は古くから日本人の身近にあり、生活の一部でした。

もともとヨーロッパから伝わってきたとされる登山文化は、今では日本で多くの人に親しまれています。

この記事では、日本の登山専門誌『山と溪谷』を発刊している「山と溪谷社」より、インバウンド事業プロジェクト プロデューサーの内田雄紀氏と法人営業部プロデューサーの湯浅陽介氏にインタビューを行い、日本の山、そして魅力的な山小屋についてお話を伺いました。

Aerial view of a winding mountain trail cutting through rugged green peaks under a blue sky, showcasing Japan's natural mountainous landscape.
Smiling mountain climber wearing sports sunglasses and a black beanie in snowy conditions with a summit marker sign visible in the background.
内田 雄紀 株式会社山と溪谷社

1991年に入社し、『ヤマケイJOY』などの編集部を経て、2006年に広告部に異動。登山メーカーのPRを担当し、2016年には官公庁・地方自治体向けのソリューション事業を立ち上げ、2021年には法人営業部でインバウンドや移住定住施策を含む事業拡充に注力。

Smiling hiker with backpack and bandana posing at a mountain summit with layered blue mountain ranges and cloudy sky in the background.
湯浅陽介 株式会社山と溪谷社

1997年入社後、広告部や新規事業開発部を経験し、2010年に「ヤマケイオンライン」立ち上げに貢献。その後11年間運営に従事し、2021年からは法人営業部で登山用具メーカーや山小屋のPR、地方自治体の観光プロモーションに携わる。

火山大国 日本

(吉田:Tricolage) 日本は火山大国と言われています。そもそもなぜ火山が多いのでしょうか。

(内田氏)日本列島は世界でも稀な複雑な地殻の上に形成されています。ユーラシア、北米、太平洋、フィリピン海の4つのプレートの衝突部にあり、そこにマグマが溜まりやすく、多くの噴火が起こり火山が形成されました。旧来は「死火山」「休火山」「活火山」と分類されていましたが、年代測定法の進歩により、現在は「死火山」「休火山」という分類はしていません。

(吉田)噴火した火山は周辺環境にどのように影響してきたのでしょうか。

(湯浅氏)噴火した火山の火口には水が溜まって火口湖ができ、人々が住むようになって町が形成されていきました。また有名な富士五湖などは、噴火による溶岩流で湖から溢れた湖水や山腹の流水が合流した影響で誕生しました。その外側には温泉で有名な箱根があります。日本に温泉が多いのは、日本が火山大国だからなんですね。

Turquoise crater lake nestled in volcanic mountain peaks, with a dramatic sea of clouds stretching across the horizon and golden sunlight illuminating the rocky terrain.
山と渓谷社

文化としての山

(吉田)温泉は日本の重要な文化の一つです。その他に、山と日本文化の繋がりについて教えてください。

(湯浅氏)日本には山岳信仰というものがあります。日本人にとって山は古くから信仰の対象として崇められてきました。日本特有のアニミズム的な考えですね。山が噴火したら、日本人は「神様が怒っている」と考え、平穏のために祈りを捧げていました。

(吉田)確かに、山を登ると、神社や鳥居を目にすることがよくあります。

(内田氏)富士山、白山、立山は、日本三大山岳信仰と呼ばれています。標高が高く登るのが大変であることから、修行僧が登る山として捉えられてきました。今では多くの一般登山客が登っていますがね。ですが、山を信仰する精神は現代の日本人にも残っています。2014年の御嶽山噴火は多くの犠牲者を出しましたが、御嶽山信仰の方々は「鎮まれ、鎮まれ」と祈りを捧げていたといいます。

Wooden torii gate standing on volcanic mountain slope against clear blue sky with scattered clouds.

日本の山の魅力とは

(吉田)信仰としての山が、今では登山の山として親しまれていますね。ずばり日本の山の魅力は何でしょう。

(湯浅氏)日本には登山対象の山が数千あります。そして、同じ山でも季節で表情が変わりますし、自身の精神状態によっても異なってきます。×4(四季)でも、×12(12ヶ月)でも無いんですね。楽しみ方は無限です。

(内田氏)日本では極端な気候があります。火山ならではの春夏秋冬。あまり雪が降らない東京から1時間もすると、一気に雪が深い地域に入ります。北海道では一晩で60センチも積雪があるような地域もありますが、このようなところは世界中でもあまりありません。最近では「Japow(Japanese powder snow)」を楽しみに外国から多くの方々が日本を訪れます。

日本の山小屋

(吉田)今、山小屋が一つのデスティネーション(目的地)として人気を集めていますね。

(湯浅氏)その通りです。自然の時間に合わせて、自然の音、光、匂いを感じて過ごせること − これが大きな魅力です。最近は電波が入ってしまう所も増えてきていますが、山小屋は本来、デジタルデトックスして、リトリートできる素晴らしい場所です。

(内田氏)山小屋は、もともと林業や狩猟のための作業小屋として機能してきました。国立公園法が制定される前から個人が運営してきた小屋が多いため、他国に比べて日本の山小屋はとても個性的。オーナーのこだわりが色濃く出ています。

Mountain lodge buildings perched on a rocky ridge above clouds with a small blue pond in the foreground, surrounded by alpine vegetation under a clear blue sky.
山と渓谷社

世界一レベルのサービス

(吉田)山小屋と聞くと、登山客がただ寝るだけのイメージでしたが・・・、違うのですね!

(湯浅氏)山小屋はホテルや旅館などの一般的な宿泊施設と異なり、山間の厳しい環境に立地しています。電気や水道が通っていないところも多く存在します。ですから、山小屋のオーナーは、限られた条件の中で工夫してサービスを提供しているのです。

(内田氏)北アルプスや八ヶ岳の山小屋は世界一のレベルと言われています。大変清潔で、美味しいご飯を提供しています。昔は山小屋ではカレーが主流でしたが、最近は食材にもこだわり、地元のものを使った食事を出すところが増えています。

本記事の最後に、お二人のおすすめの山小屋をご紹介していますので、是非ご覧ください!

Traditional Japanese mountain lodge with stone foundation, dark wood exterior, and red roof, surrounded by lush greenery with warm interior lighting creating a welcoming atmosphere.
山と渓谷社

山の持続可能性

(吉田)山という自然の恵みを受けて、私たちは山登りを楽しむことができています。この美しい山々が今後も続いていくために、我々ができることはどのようなことだとお考えでしょうか。

(湯浅氏)ゴミを捨てない、決められた登山道以外は絶対に足を踏み入れない、など基本的なことを必ず守ることです。当たり前ですがとても重要なことです。

(内田氏)地球規模の気候変動に対して、人間は抗うことはできないのではないかと思います。適応することが必要なのではないでしょうか。人間は欲を捨てません。代替物を探すより、まずはその欲を抑えることが必要です。代替物を見つけたところで、自然には影響を与えているのですから。温暖化で気候が変わり、土砂崩れなどで登れなくなる山が増えています。欲しいものを抑制する、でないと今ある自然がどんどん失われてしまいます。

おすすめの山小屋

燕山荘
北アルプスの燕山荘は、中房(なかぶさ)温泉登山口から急登の登山道を約4時間。ここは大変サービスが良いことで有名です。北アルプスの女王と呼ばれる燕岳にある、とても歴史のある山小屋ですが、現在の3代目の社長さんが世界で一番の山小屋にする!として、北アルプスの美しさを体現した非常に素晴らしい山小屋を経営されています。このおしゃれな外観の建物、実は帝国ホテルを設計した人が建てた小屋なのです。

徳澤園
海外からの観光客も大勢訪れる、日本有数の山岳リゾート地「上高地」から、ほぼ平坦なハイキング道を徒歩で2時間。もちろん車では行けません。食事やサービスはホテルのようでありながら、消灯時間が決まっていたりゴミの持ち帰りを求められたり、山小屋らしいルールで運営されているユニークな施設です。

しらびそ小屋
ご家族で経営されているこじんまりとした昔ながらの山小屋は、稲子湯(いなごゆ)登山口から約2時間半。薪を使って暖を取り、ランプを使って灯を灯す、とても素朴な所です。ここではオーナー夫婦や他の登山客との会話を楽しんだり、山を眺めているだけで幸せな気分になれるような山小屋です。

高天原山荘
北アルプスの最奥に位置する、とても良い温泉がある山小屋です。折立(おりたて)登山口から山小屋に着くまでに2日、帰ってくるのに2日かかる、日本一遠い温泉と言われる露天風呂が、登山の疲れを癒します。ハードルは高いですが、登山で疲れた後の温泉は最高のリトリートになるでしょう。

法華院温泉山荘
大曲(おおまがり)登山口から約2時間。九州の九重連山にある法華院温泉山荘は、九州の最も高い場所に位置する温泉があり、星を眺めながら登山の疲れを癒せるパワースポットです。

Close-up of delicate white flowers with long thread-like stamens blooming on a rosemary or similar herb plant with narrow green leaves.
Yama-Kei Publishers Co., Ltd.

今回、内田氏と湯浅氏との対話を通じて、日本の山々が単なる景色を超えた深い意味を持つことを改めて実感しました。火山によって形成された壮大な地形、そこに根差す山岳信仰、そして季節ごとに変わる風景の美しさは、自然と文化が織りなす独特の融合を示しています。実際に私自身も昨年、富士山をはじめとするいくつかの山に登り、普段は気づかない景色や植物、文化、そして習慣に多くの新鮮な驚きを感じました。山小屋でのリトリート体験は、山に登り、そこで静かに時間を過ごすことでのみ得られる貴重な体験。今年は山小屋を目的地として、時間をかけて山を登りたいと思います。


私たちが享受するこの美しい自然は、私たちの手によって大切に守られ、次世代にも引き継がれるべき宝です。次に山を訪れる際は、ゆっくりと登り、日本の自然が持つ異なる側面を体験してみてはいかがでしょうか?日本の旅に興味がございましたら、ぜひお問い合わせください。またインスタグラムやLinkedinでフォローしてください!

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